【大分市屋根塗装】耐久性を高める塗料と施工費用の目安

2025年11月6日

【結論】

大分市の屋根塗装費用相場は、延床30坪（屋根面積約80〜110㎡・足場別）で高圧洗浄・下地補修・3回塗り込み、概ね45万〜110万円（足場＋15万〜30万円）です。海風・霧・降雨の影響を受ける大分では、最頻はラジカル/高耐候シリコン（8〜12年・55万〜85万）、長期重視はフッ素（12〜18年・70万〜100万）や無機/ハイブリッド（15〜22年・80万〜110万）がコスパ良。見積は「製品名・塗布量（㎡あたりml）・工程・下地補修・換気棟/板金の処置・保証」を明記、棟板金は“樹脂貫板＋SUSビス”、端部は捨てシール/気密テープで風雨対策を。地元3社の同一仕様相見積が最短ルートです。

第1章｜大分市の屋根塗装“基本ルールと相場感”

相場（80〜110㎡・税込／足場別）
- ウレタン：45万〜60万円（耐用6〜8年）
- シリコン：50万〜75万円（耐用8〜10年）
- ラジカル：55万〜85万円（耐用9〜12年）
- フッ素：70万〜100万円（耐用12〜18年）
- 無機/ハイブリッド：80万〜110万円（耐用15〜22年）
付帯・追加の目安
- 足場＋メッシュ：15万〜30万円
- 高耐久下葺（部分補修）：+3万〜10万円
- 棟板金交換（樹脂貫板＋SUSビス）：5万〜15万円
- 換気棟新設：3万〜8万円/本
- 雨樋塗装/交換：5万〜20万円
大分の気候特性（施工上の留意）
- 海沿いは塩害で板金部腐食が早い→SUSビス・防錆下塗必須
- 霧・降雨で藻/カビ発生→洗浄剤と防藻仕様、可使時間・乾燥厳守
- 台風期は端部の風害多発→ケラバ・棟端末の多重処理

第2章｜塗料の選び方（屋根材・立地で最適化）

スレート（コロニアル等）
- コスパ：ラジカル（日本ペイント「パーフェクトベスト」等）
- 長期：フッ素（関西ペイント「アレスダイナミックルーフMUKI/4F」）無機系
- 必須：脆弱部は浸透型下塗り、タスペーサーで縁切り
金属屋根（ガルバ等）
- 防錆下塗り（エポキシ系）→中上塗（フッ素/無機）
- 海沿いは切断端・重ね部に端部防錆を追加
瓦（モニエル・セメント系）
- スラリー層除去→専用プライマー→上塗（フッ素/無機）
- 粘土瓦は原則塗装不要（割れ/ズレ補修・漆喰）
立地別の加点仕様
- 海沿い：防錆＋SUS締結・撥水トップ
- 霧多発：防藻グレード、撥水仕上げで白華/雨筋抑制
- 高台/角地：耐風仕様（端部の捨て板＋気密テープ＋シール）

第3章｜面積別の概算早見表（3回塗り・付帯軽め・足場別）

屋根80㎡：45万〜85万円（フッ素70万前後）
屋根100㎡：50万〜95万円（フッ素80万前後）
屋根120㎡：60万〜110万円（フッ素90万前後）
備考：入母屋/複雑形状は+10〜25％、下地劣化・板金交換の有無で上下

第4章｜大分市の具体的な施工事例

事例A｜大分市生石・築23年スレート100㎡

施工：2024年10月
仕様：高圧洗浄＋防藻剤→下塗（浸透）→中上塗（NP パーフェクトベスト）＋タスペーサー、棟板金は樹脂貫板＋SUSビス
価格：総額82万円（足場別）
効果：藻の再発抑制、縁切りで雨水排出が改善、耐久性向上

事例B｜大分市稙田・金属屋根90㎡（海風対策）

施工：2023年11月
仕様：ケレン→防錆下塗（エポキシ）→上塗フッ素（KP アレスダイナミックMUKI）、端部・重ね部端末防錆
価格：総額96万円（足場共用）
効果：艶・耐食性UP、台風時の風害に強化

事例C｜大分市高城台・スレート120㎡（長期仕様）

施工：2024年4月
仕様：無機ハイブリッド上塗＋撥水トップ、換気棟2本新設
価格：総額118万円（足場別）
効果：小屋裏温度ピーク-2〜3℃（体感）、結露抑制・長寿命化

第5章｜専門家コメント

「屋根は“下地と端部”が命。含水率・脆弱層除去・浸透下塗りの有無、ケラバ/棟/谷の端末処理を写真で確認すると品質差が見えます。」
「大分は塩害・霧・台風の複合環境。SUSビス・樹脂貫板・高耐久ルーフィング、撥水トップまで指定できる会社が安心です。」

第6章｜見積書の読み方（実務チェックリスト）

製品名・グレード（例：NP パーフェクトベスト／フッ素/無機品名）
塗布量と回数（下1・中1・上1、既定ml/㎡×缶数）
下地補修（クラック/板金・釘頭シーリング/ケレン）の数量
縁切り（タスペーサー）・換気棟の有無
板金：棟下地（樹脂貫板）、SUSビス、端部処理仕様
足場・養生の内訳、産廃（ケレン粉/端材）
施工保証年数・材料保証の扱い、工程写真（洗浄→下地→各塗り→端部）

第7章｜スケジュールとベストシーズン

現地調査〜見積：1〜3日（屋根ドローン/含水率測定）
色決め〜契約：3〜10日（サンプル・艶の確認）
工期：3〜6日（天候順延あり）
ベストシーズン：3〜6月／10〜11月（乾燥安定）
台風・梅雨対策：可使時間厳守、日締め仮防水、強風予報時は作業停止と仮固定

第8章｜費用最適化と補助制度（2025年）

コスト最適化
- 外壁塗装や雨樋交換と同時に足場共用（-8万〜15万円）
- 長期塗料（フッ素/無機）でライフサイクルコスト低減
- 換気棟新設で結露抑制→屋根下地の延命
補助・支援
- 省エネ（遮熱屋根・内窓同時）や耐風・耐災改修は県市の助成対象になる年度あり
- 罹災復旧は罹災証明で保険・減免の可能性
申請のコツ
- 多くは着工前申請。仕様書・製品型番・施工前後写真が必須。最新情報は大分市・大分県公式で確認