大分市の外壁塗装｜費用相場と長持ちさせる業者選びのコツ

2025年11月6日

【結論】

大分市の外壁塗装費用相場は、延床30坪（外壁面積約150㎡）で足場・洗浄・下地補修・3回塗り込み、概ね80万〜150万円です。海風や霧・降雨の影響を受ける大分では、標準はラジカル（12〜15年・95万〜120万）、長期重視はフッ素/無機（15〜25年・110万〜160万）がコスパ良。見積は「製品名・塗布量・工程・保証」を明記、シーリングは“打替え”を基本に。気候に強い仕様（防藻・撥水トップ、SUS金物）と、工程写真を徹底できる地元3社の相見積が最短ルートです。

第1章｜大分市の外壁塗装“基本ルールと相場感”

相場（30坪・外壁150㎡の目安、税込）
- ウレタン：72万〜92万円（耐用7〜10年）
- シリコン：80万〜110万円（耐用10〜13年）
- ラジカル：95万〜120万円（耐用12〜15年）
- フッ素：110万〜140万円（耐用15〜20年）
- 無機/ハイブリッド：120万〜160万円（耐用18〜25年）
付帯費用の目安
- 付帯塗装（雨樋・破風・軒天・雨戸）：+10万〜25万円
- シーリング打替え（サイディング）：+12万〜25万円
- 足場（メッシュ含む）：+15万〜30万円
大分の気候特性（参考）
- 海沿い：塩害で金属部腐食・目地劣化が早い
- 市街〜内陸：霧・降雨で藻/カビが発生しやすい
- 台風期は風雨が強く、端部処理と乾燥管理が重要
標準工程
1. 現地診断（劣化・含水率）
2. 足場＋メッシュ
3. 高圧洗浄（藻/カビ除去剤併用）
4. 下地補修（クラック・錆・脆弱部）
5. シーリング（基本は撤去打替え）
6. 下塗り
7. 中塗り
8. 上塗り
9. 最終検査・工程写真引渡し

第2章｜塗料の選び方（大分の気候に最適化）

シリコン
- こんな人に：10年サイクルで屋根と同時に更新、初期費用重視
- 推奨例：日本ペイント「シリコンセラUV」、関西ペイント「セラMシリコンIII」
ラジカル（大分の最適解になりやすい）
- こんな人に：南面退色や海風面のチョーキングが気になる
- 推奨例：日本ペイント「パーフェクトトップ」、エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」
フッ素／無機（長期コスパ）
- こんな人に：角地で風当たり強い、金属付帯が多い、メンテ回数を減らしたい
- 推奨例：関西ペイント「アレスダイナミックMUKI」、日本ペイント「ファイン4Fセラミック」
気候対策の加点仕様
- 防藻・防カビ添加、仕上げの撥水トップコート（白華・雨筋汚れ抑制）
- 金物はSUS/溶融亜鉛めっき、端部の切断面防錆

第3章｜面積別の概算早見表（サイディング・3回塗り・付帯軽め）

外壁120㎡（約25坪）：62万〜118万円
外壁150㎡（約30坪）：80万〜150万円
外壁180㎡（約35坪）：95万〜168万円
外壁220㎡（約40坪）：110万〜192万円
備考：3階建や複雑形状は+10〜20％。下地劣化・付帯範囲・足場条件で上下

第4章｜大分市の具体的な事例・実績

事例A｜大分市生石・築14年サイディング・30坪

施工：2024年9月
仕様：NP パーフェクトトップ3回塗り、防藻オプション、シーリング全撤去打替え、付帯塗装
価格：総額115万円
効果：海側面のチョーキング解消、目地痩せの再発抑制、雨筋汚れが付きにくい

事例B｜大分市稙田・築18年モルタル・32坪

施工：2023年11月
仕様：無機系上塗＋撥水トップ、クラック補修（Uカット）
価格：総額158万円（足場共用）
効果：退色耐性UP、室温ピーク約-1.5〜2.0℃（体感）

事例C｜大分市高城台・築10年金属サイディング・28坪

施工：2024年4月
仕様：フッ素系上塗、付帯はSUSビス交換・防錆下塗
価格：総額132万円
効果：艶持ち改善、海塩粒子付着汚れが雨で流れやすい

第5章｜専門家コメント

「大分は“南面・海側”の劣化が早い傾向。見積では製品名と塗布量（m²あたりml）、シーリングが“打替え”か“増し打ち”か、可塑剤タイプまで確認を。ここが品質差の源です。」
「梅雨・台風期は乾燥時間の厳守が仕上がりを左右。可使時間、下地含水率（ピン式水分計）、ルーフィングや端部の写真記録を残す会社は信頼できます。」

第6章｜見積書の読み方（実務チェックリスト）

製品名・グレードの具体記載（例：NP パーフェクトトップ）
塗布量と回数（下1・中1・上1／150㎡で既定ml×缶数）
下地補修の数量（クラック本数/延長m、錆補修箇所）
シーリングの工法（打替えor増し打ち）と材料名（ノンブリード推奨）
足場・養生の内訳（メッシュ有無、m²単価）
保証（施工保証◯年／製品保証の扱い）と対象事象
付帯範囲の明確化（破風・鼻隠し・軒天・雨戸・水切り等）
雨天順延・下地不良時の追加単価表
施工の記録提出（開缶・下地補修・各塗り重ね・含水率）の有無

第7章｜スケジュールとベストシーズン

現地調査〜見積：1〜3日
色決め〜契約：3〜10日（A4実物板を屋外・南北で確認）
工期：10〜18日（天候により前後）
ベストシーズン：3〜6月、10〜11月（乾燥安定）
台風・梅雨対策：可使時間順守、下地含水率12〜15％以下の確認、日締め仮防水・養生の徹底

第8章｜費用最適化と補助制度（2025年時点）

コスト最適化
- 地元3社で同一仕様の相見積
- 屋根・付帯同時で足場を1回に
- 金属部が多い家は防錆下塗＋上位塗料で再塗装周期を延ばす
補助・支援の例
- 大分県・大分市の省エネ/断熱改修（内窓や遮熱屋根同時で対象になる年度あり）
- 申請のコツ：着工前申請、見積・仕様書・施工前写真が必須。最新情報は大分市役所・大分県公式で確認

第9章｜よくある落とし穴と回避策

極端に安い見積（50万円台）
- 回避：塗布量不足・下塗省略の懸念。缶数・仕様書・工程写真の提示を求める
シーリング“増し打ち”のみ
- 回避：基本は既存撤去の“打替え”。劣化が強ければ撤去前提
色選びの後悔
- 回避：A4実物板を南面・北面で朝/昼/夕に確認、3〜5分艶を検討
近隣トラブル
- 回避：着工前挨拶、洗浄・高音作業の日時周知、車両・養生計画の共有

第10章｜FAQ

Q1. 30坪で本当に100万円超えますか？
- A. 足場・付帯・シーリングを含むと、シリコンでも100万円前後は珍しくありません。
Q2. 海沿いでもシリコンで十分？
- A. 塩害・日射が強い面はラジカル以上が安心。長期では年間コストが下がる傾向です。
Q3. 塗り替え時期は？
- A. 築10〜15年目が目安。白い粉（チョーキング）、目地割れ、クラック、苔・藻が出たら点検。
Q4. 艶あり/艶なしどちらが良い？
- A. 汚れにくさは艶あり有利。落ち着き重視は3〜5分艶が人気。艶消しは汚れ残りやすい。
Q5. 保証は何年必要？
- A. 外壁5〜10年、付帯2〜5年が一般的。施工保証と製品保証の差を確認。
Q6. 雨の日は作業する？
- A. 基本NG。無理な施工は剥離原因。順延条件と追加費用の有無を契約前に。

第11章｜今日やることチェックリスト

自宅の劣化セルフ診断（チョーキング・ひび・目地・苔）
施工店3社へ現地調査依頼（同じ塗料・同じ工程で条件統一）
見積の「製品名・塗布量・工程・保証」を赤ペンチェック
施工事例写真や報告書を確認し、工程管理の丁寧さを比較
希望着工時期を決め、梅雨・台風期を避けた工程表を作成

第12章｜依頼先の選び方

確認したい登録・資格
- 建設業許可（塗装工事業）
- 有機溶剤作業主任者
- 外装劣化診断士／一級・二級建築施工管理技士
- 足場の組立て等作業主任者
信頼のサイン
- 現場監督の氏名・責任範囲の明記
- 工程写真提出（開缶・下地補修・各塗り重ねの記録）
- 近隣挨拶の代行、1年・3年の定期点検制度
- メーカー標準仕様準拠の見積書