別府市の屋根葺き直し工事|費用相場と施工の流れ

屋根
目次

【結論】

別府市の屋根「葺き直し」工事(既存の瓦を一度外し、下地・防水を更新して同じ瓦を葺き戻す)の相場は、30坪・屋根80〜100㎡で120万〜210万円、工期は4〜7日が目安です。海風・強日射・温泉ガス(硫黄分)の影響がある別府では、ルーフィングは改質アスファルト系、谷板金はSUS/SGL、棟下地は樹脂貫板、留め付けはSUSビス、端部は二重シールが“長持ち仕様”の基本。見積は「再利用率(補充枚数)・野地更新量・ルーフィング品名・谷/水切り材質・棟仕様(樹脂貫板/SUSビス)・撤去/処分・保証・工程写真提出」を明記し、同一仕様で3社相見積が最短ルートです。

第1章|葺き直し工事の概要と相場感

  • 葺き直しとは
    • 既存の瓦(和瓦・平板瓦など)を一旦撤去→下地・防水層を更新→選別した既存瓦を葺き戻す工法(意匠維持・廃材抑制)。
  • 向き/不向き
    • 向く:瓦自体が健全(割れ・反りが少ない)、雨漏りの主因が下地/防水、意匠を残したい。
    • 不向き:瓦の劣化が著しい、軽量化や意匠変更が目的(→葺き替え検討)。
  • 費用相場(80〜100㎡、税込)
    • 葺き直し:120万〜210万円
    • 参考|葺き替え:瓦→金属(SGL)200万〜320万円/瓦→防災平板瓦220万〜350万円
  • 価格を左右する要素
    • 再利用率(補充瓦の枚数・品番の入手性)
    • 野地合板の増し張り/張替え量
    • 谷・水切り等の役物交換範囲
    • 足場・搬出動線・勾配/谷の多さ

第2章|別府仕様の“長持ち”ポイント(塩害・強風・温泉ガス対策)

  • ルーフィング:改質アスファルト(粘着/自着)を標準、谷・立上りは二重処理(例:田島 PカラーEX+)。
  • 谷・水切り:銅は温泉ガスで腐食しやすい→SUSまたはSGLを採用。
  • 棟仕様:樹脂(人工木)貫板+SUSビス固定(ピッチ150〜200mm)、端部は変成シリコンで二重止水。
  • 野地・含水管理:腐朽部は合板張替え、含水率15%以下で施工。
  • 締結材:SUS釘/ビス、防災金具で耐風性を強化(高台・角地は特に)。

第3章|施工の流れ(標準工程)

  1. 事前診断
    • 屋根表面・小屋裏の点検(漏水経路、野地腐朽、谷・棟状態)、必要に応じ試験開口・ドローン撮影。
  2. 仮設足場・養生
    • 防護ネット、搬出入動線、近隣・車両・植栽の保護。
  3. 既存瓦の撤去・選別
    • 割れ/反り/欠けを選別し、再利用不可分は同等品で補充手配。
  4. 旧ルーフィング撤去・下地補修
    • 野地合板12mmの増し張り/張替え、不陸調整・腐朽交換。
  5. 新規ルーフィング敷設
    • 改質アスファルトを全面敷設、重ね幅・立上り二重を厳守。
  6. 役物先行
    • 谷板金(SUS/SGL)、軒先・ケラバ水切りの新設。
  7. 瓦の再施工
    • 桟木/瓦桟更新、防災金具/SUS線で緊結、再利用瓦を葺き戻し。
  8. 棟取り直し
    • 樹脂貫板+SUSビス、南蛮漆喰やシーラーで納め、端部二重シール。
  9. 検査・引渡し
    • 通水、締結・ピッチ確認、写真台帳と保証書の発行。

第4章|工期とスケジュール

  • 工期目安:4〜7日(100㎡・天候順延あり)
  • スケジュール
    • 調査〜見積:2〜5日
    • 仕様確定・発注:3〜10日(補充瓦の手配期間は別途)
    • 着工〜完了:4〜7日(谷多・急勾配・3階は+1〜2日)

第5章|面積別の概算早見表(葺き直し・標準仕様)

  • 屋根80㎡:120万〜170万円
  • 屋根100㎡:135万〜210万円
  • 係数:急勾配・谷多・補充瓦多・搬出条件厳しめは+10〜25%

第6章|大分市の施工事例

事例A|大分市明野・和瓦100㎡・葺き直し

  • 施工:2024年10月
  • 仕様:野地12mm増し張り、PカラーEX+、谷SUS、棟樹脂貫板+SUSビス、補充瓦20枚
  • 費用:186万円
  • 効果:雨漏り解消、台風時のばたつき低減、耐風・防水性能を現行仕様へ更新。

事例B|大分市佐賀関・和瓦90㎡・葺き直し+部分張替え

  • 施工:2023年11月
  • 仕様:腐朽野地の張替え、ルーフィング二重処理、谷SUS更新、棟取り直し
  • 費用:162万円
  • 効果:塩害で傷んだ谷の漏水を根治、強風時の安心感向上。

事例C|大分市稙田・平板瓦80㎡・葺き直し

  • 施工:2024年5月
  • 仕様:野地増し張り、改質アスファルト、ケラバ/軒先水切り新設、防災金具緊結
  • 費用:148万円
  • 効果:外観を変えずに防水・耐風性を底上げ、メンテ周期を15年スパンに再設計。

第7章|見積書の見方(実務チェックリスト)

  • 再利用率と補充枚数(品番・色番)/代替品の手配可否
  • ルーフィング名(改質アスファルト・粘着/自着)と二重処理範囲
  • 野地合板の増し張りm²/張替えm²と単価
  • 谷・水切り・面戸など役物材質(SUS/SGL)と数量
  • 棟仕様(樹脂貫板/SUSビス/ピッチ150〜200mm)、端部二重シール
  • 仮設(足場)・撤去処分(産廃分別、石綿時の対応)
  • 品質記録(工程写真、含水率・天候ログ)、保証(雨漏り5〜10年目安)

第8章|葺き直しと葺き替えの選び分け

  • 葺き直しを選ぶ
    • 瓦健全・意匠維持・廃材抑制、下地更新で十分な場合。
  • 葺き替えを選ぶ
    • 瓦劣化大・軽量化(瓦→金属)・意匠変更・再利用瓦が確保困難な場合。
  • コスト/効果
    • 葺き直しは費用中位で意匠維持、葺き替えは高コストだが耐震/軽量化・意匠刷新が可能。

第9章|費用最適化と注意点(別府ならでは)

  • 最適化
    • 外壁塗装・樋更新と同時実施で足場共用(-8万〜15万円)
    • 棟・谷・面戸・波板等の付帯も同時更新で再訪問コスト削減
  • 注意点
    • 銅谷の再使用はNG(温泉ガス・塩害で腐食)→SUS/SGLへ更新
    • 下地腐朽の見落とし防止に試験開口・小屋裏点検を見積段階で
    • 梅雨・台風期は日締め仮防水、露出期間最小化、含水率管理(15%以下)

第10章|まとめ

  • 別府市の葺き直し相場は120万〜210万円、工期4〜7日。意匠を残しながら下地・防水を現行仕様に刷新できる。
  • 長持ちの鍵は「改質アスファルトルーフィング/SUS・SGL役物/樹脂貫板+SUSビス/端部二重シール」。
  • 見積は「再利用率・下地更新量・役物材質・棟仕様・保証・工程写真」で厳密比較。3社相見積で品質とコスパを両立。

お問い合わせ情報

株式会社創建
所在地 〒874-0945 大分県別府市浜町14-2 創建ビル
電話番号  0977-85-8892
問い合わせ先 info@oita-soken.jp
ホームページ https://oita-soken.jp/

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