別府市の耐火リフォーム｜防火性能を高める工事と費用の目安

2025年11月4日

【結論】

別府市の耐火リフォームは「出火させない（感知・遮断・不燃化）× 延焼させない（被覆・区画・開口防火）× 逃げやすくする（避難・防煙・照明）」をセットで設計するのが最短ルート。費用目安は、室内の準耐火区画化（石膏ボード二重＋防火建具）で20万〜85万円/室、キッチン周りの不燃化・IH化・自動消火で5万〜40万円、梁・天井の耐火被覆15万〜60万円、窓・玄関の防火サッシ/防火戸30万〜70万円、屋根外壁の対火仕様更新80万〜320万円。別府は海風＋湯けむり（ミネラル）で金物腐食・白華が出やすいため、SUS金物・SGL金属・撥水仕上げ、貫通部の防火・防水を両立するディテールが鍵。見積は「法区分（防火/準防火/22条）・材料の不燃/準不燃認定番号・層構成・貫通部防火処理・建具等級・電気/ガス付帯・保証/検査・工程写真」を明記し、同一仕様で3社比較を。

第1章｜別府市の耐火リフォーム“基本ルールと相場感”

室内区画の準耐火化（6〜10畳の一室目安）
- 仕様：壁・天井に石膏ボードt12.5二重（目地ずらし）＋不燃クロス、入隅・配線貫通は鉱物繊維充填＋不燃コーキング。開口は防火戸/クローザー付き
- 費用：20万〜85万円/室（仕上げ復旧込）
キッチン火元対策
- 不燃キッチンパネル全面化：5万〜15万円
- IH化：+4万〜20万円（電源200V増設別途）
- 住宅用自動消火装置（天井/コンロ連動）：2万〜10万円
- レンジフード更新（シャッター/ダンパー付）：6万〜18万円
構造・天井の耐火被覆
- 梁・柱へのロックウール/耐火被覆材、天井裏の防炎断熱＋防火区画
- 15万〜60万円（範囲により）
開口部の防火性能アップ
- 防火サッシ（カバー工法）：腰窓10万〜18万円、掃出し12万〜25万円/窓
- 室内防火戸：12万〜28万円/枚、玄関防火/断熱ドア：20万〜45万円
外皮（屋根・外壁）の対火仕様
- 屋根：飛び火性能認定のSGL金属カバー 70万〜180万円
- 外壁：防火認定の金属/窯業16mm通気工法カバー 150万〜320万円
感知・防災機器
- 連動型火災警報器：1台3,000〜10,000円（設置込2万〜6万円/戸）
- 感震ブレーカー/ガス遮断器：1.5万〜5万円

■別府ならではの配慮（海風・湯けむり・風）

塩害：SUS304/316の金物・アンカー、切断端部の防錆。外装は撥水トップで白華抑制
湯けむり：金物/ガラスのスケール対策として撥水仕上げ、清掃性の高い目地割り
風：耐風圧グレードの外装・開口、防火サッシは気密等級も確認

第2章｜施工方法（層構成と要ディテール）

壁・天井の準耐火化
- 室内側：PB12.5二重→不燃仕上げ、入隅・天井際はファイアーストップ材。コンセントは防火ボックス、ダウンライトは耐火/気密型を指定
貫通部の防火
- ダクト・配管は防火区画貫通処理（モルタル/ケイカル＋耐火パテ）＋防火ダンパー
開口部
- 窓は防火ガラス/網入×防火サッシ（アルミ樹脂防火枠）、玄関は防火/断熱ドア（K値・U値を確認）
キッチン
- コンロ周囲全面パネル化、レンジフード金属フィルタ＋逆流防止。避難動線を確保
外皮
- 屋根SGL＋高耐久ルーフィング（対穴あき保証品）、棟は樹脂貫板＋SUSビス
- 外壁は防火認定の透湿防水シート＋通気胴縁＋外装材、三角シール・開口部周りを写真管理

第3章｜プラン別の概算早見表

寝室の準耐火化（6畳・防火戸含む）
- 35万〜85万円
LDKの火元対策パック（不燃パネル＋自動消火＋連動警報）
- 8万〜38万円（IH化別）
窓・玄関の防火アップグレード（腰窓2・掃出し1・玄関）
- 50万〜90万円（カバー工法）
外皮の対火強化（屋根カバー＋外壁一部金属カバー）
- 120万〜320万円（足場別）
感震遮断器＋分電盤の漏電遮断器更新
- 3万〜12万円

第4章｜別府市の施工事例（費用・工期・効果）

事例A｜寝室の準耐火化（別府市石垣東・6畳）

仕様：壁天井PB12.5二重＋不燃クロス、コンセント防火BOX、室内防火戸、連動警報器
費用：62万円／工期：2日
効果：隣室延焼を遅延、夜間避難の安全性向上

事例B｜キッチン火元対策（別府市上田の湯）

仕様：IH化、背面不燃パネル、レンジフード（防火ダンパー付）、自動消火装置
費用：41万円／工期：1日
効果：出火リスク低減、清掃性向上で油着火の予防

事例C｜外皮の対火・塩害強化（別府市北的ヶ浜）

仕様：SGL屋根カバー＋高耐久ルーフィング、外壁金属サイディング部分カバー、防火サッシ
費用：276万円／工期：8日
効果：飛び火・強風時の延焼リスク低減、塩害耐久もUP

第5章｜専門家コメント

「耐火は“区画×被覆×開口×感知”の総合設計。図面に層構成と不燃認定番号、貫通部詳細を落として、完了後は工程写真でトレースできるように。」
「別府の“塩×湯×風”では、外皮・金物・シールの材質指定が寿命を左右。キッチンはIH＋不燃パネル＋自動消火の三点セットが効果的。」

第6章｜見積書の読み方（実務チェックリスト）

法区分の確認（防火/準防火/22条）と要求等級
材料の性能（不燃/準不燃）と認定番号、ガラス・サッシの防火等級
層構成（PB厚・段数、断熱材密度、透湿防水シート規格、外装板厚・金属種）
貫通部の防火（防火ダンパー・耐火パテ・モルタル）、開口三角シール
建具（防火戸等級・クローザー・耐熱シール）
電気/ガス（感震遮断器、漏電遮断器、警報器の連動方式）
付帯（撤去・産廃・養生・足場）、検査・保証、工程写真提出

第7章｜スケジュールとベストシーズン

現地調査〜提案：3〜7日（法区分照会・図面確認）
仕様確定・発注：1〜2週間（納期による）
工期目安
- 室内準耐火化：1〜3日/室
- キッチン不燃化：0.5〜1日（IH・電気工事で+半日）
- 外皮対火更新：屋根3〜6日、外壁部分2〜4日（天候で変動）
ベストシーズン：3〜6月／10〜11月（乾燥安定）
梅雨・台風期：可使時間・乾燥養生、日締め仮防水を徹底

第8章｜費用最適化と補助制度（2025年時点）

コスト最適化
- 屋根・外壁・窓は足場共用で同時施工（-8万〜15万円）
- 室内は寝室・避難経路優先で段階実施、窓はカバー工法で室内復旧最小化
- 在庫規格材を活用し、特注ガラス/建具は最小化
補助・支援
- 断熱窓や省エネ・耐震の補助と併用可能な年度あり（仕様要件次第）
- 別府市・大分県の住宅防災関連助成は年度ごとに要件が変動（最新情報を確認）
申請のコツ
- 多くは着工前申請。製品型番・認定証・図面・施工前後写真が必須