由布市の外壁リフォーム｜塗装・張替えの違いと費用目安を徹底解説

2025年11月5日

【結論】

由布市の外壁リフォームは「塗装（仕上げ更新）」と「張替え/重ね張り（外皮を入れ替え）」で目的と費用が大きく異なります。30坪（外壁面積約150㎡）の目安は、塗装が80万〜160万円、金属サイディング重ね張り（カバー）が150万〜320万円、既存撤去の張替えが200万〜360万円。朝晩の冷え込みと霧（結露）・降雨の影響を受ける由布市では、塗装はラジカル以上＋防藻オプション、張替え/カバーは通気層・透湿防水シートの上位品と開口部の防水（三角シール・防水テープ）を厳守するのが長持ちの近道。見積は「製品名（塗料/外壁材）・塗布量/張り坪・工程・下地補修・防水取り合い・保証・工程写真」を明記し、同一仕様で地元3社の相見積が最短ルートです。

第1章｜外壁リフォームの“基本ルールと相場感”（由布市版）

塗装（150㎡・標準3回塗り・税込）
- ウレタン：72万〜95万円（耐用7〜10年）
- シリコン：80万〜120万円（耐用10〜13年）
- ラジカル：95万〜130万円（耐用12〜15年）
- フッ素：110万〜150万円（耐用15〜20年）
- 無機/ハイブリッド：120万〜160万円（耐用18〜25年）
- 付帯塗装（雨樋・破風・軒天・雨戸等）：+10万〜25万円
- シーリング打替え（窯業サイディング）：+12万〜25万円
張替え/重ね張り（150㎡目安）
- 金属サイディング重ね張り（断熱材一体が人気）：150万〜320万円（既存上に胴縁＋通気層）
- 窯業サイディング張替え（既存撤去）：200万〜360万円（産廃・通気胴縁・防水紙・役物込み）
- モルタル外壁の金属サイディングカバー：180万〜340万円（下地調整多め）
由布市の気候特性
- 霧・結露・降雨の影響で藻・カビが発生しやすい
- 朝晩の冷えによる結露で開口部・胴差し周りの劣化が進みやすい
- 防藻仕様と通気層の健全化、開口防水ディテールの徹底が長期耐久の鍵

第2章｜塗装か張替え/カバーか？判断基準

塗装が向くケース
- クラックやチョーキングはあるが下地（防水紙・胴縁・合板）が健全
- サイディングの反り・浮きが軽微、雨漏りがない
- デザインは現状踏襲で良い、コスト重視
張替え/カバーが向くケース
- サイディングの反り/割れ/釘浮き多数、シーリング破断からの浸水跡
- モルタルの浮き・凍害、内部合板の腐朽、雨漏りの既往
- 断熱強化・外観刷新を同時に狙う
工法の違い（ざっくり）
- 塗装：低コスト・短工期・軽量、下地の健全性に依存
- カバー：中コスト・断熱/遮音UP・廃材少、厚み増→開口・見切り調整必要
- 張替え：高コスト・ゼロリセット・意匠自由、産廃多・工期長

第3章｜由布に最適な塗料・外壁材の選び方

塗装（防藻/低汚染を重視）
- ラジカル（コスパ最適）：日本ペイント「パーフェクトトップ」、エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」
- 長期・低汚染：関西ペイント「アレスダイナミックMUKI」、日本ペイント「ファイン4Fセラミック」
- 付加：防藻・防カビオプション、クリヤー仕上げの場合は可視化で塗布量管理を
サイディング・金属材（通気と断熱を両立）
- 金属サイディング（SGL＋断熱材一体）：軽量で結露に強く、朝晩の冷え対策に有効
- 窯業系16mm以上＋高耐候塗膜：意匠性とコスパのバランス
- 透湿防水シートは上位品（防火認定あり）、通気胴縁で通気層を確保
取り合いディテール（必須）
- 窓・水切り・見切り・入隅の三角シール、防水テープ、換気フード・配線貫通の防水ブーツ

第4章｜面積別の概算早見表（サイディング住宅・付帯軽め）

塗装（3回塗り）
- 外壁120㎡（約25坪）：65万〜125万円
- 外壁150㎡（約30坪）：80万〜160万円
- 外壁180㎡（約35坪）：95万〜178万円
- 外壁220㎡（約40坪）：110万〜205万円
金属サイディングカバー（断熱一体・標準クラス）
- 外壁120㎡：150万〜240万円
- 外壁150㎡：180万〜320万円
- 外壁180㎡：210万〜360万円
- 外壁220㎡：240万〜400万円
注記：3階建/複雑形状は+10〜20％。張替えは撤去・産廃で+20〜50万円程度上振れ

第5章｜由布市の施工事例

事例A｜由布市挾間・築14年サイディング・30坪・塗装

施工：2024年9月／NP パーフェクトトップ3回塗り、防藻仕様、シーリング全撤去打替え、付帯塗装
価格：総額115万円／効果：藻の再発を抑制、シーリング劣化の再発低減、艶持ち改善

事例B｜由布市湯布院町・築22年モルタル・35坪・金属サイディングカバー

施工：2023年11月／SGL断熱一体金属サイディング、透湿防水シート上位品、通気胴縁、開口役物一新
価格：総額268万円／効果：断熱・遮音性UP、雨筋汚れが付きにくい外観に刷新

事例C｜由布市庄内・築28年サイディング・32坪・張替え

施工：2024年5月／既存撤去→高耐候透湿防水シート→通気胴縁→窯業16mm高耐候塗膜、三角シール徹底
価格：総額296万円／効果：浸水リスクをゼロリセット、開口周りの腐朽を改善、将来メンテ周期を延長

第6章｜専門家コメント

「由布は“霧・結露・降雨”が絡むため、南北面で劣化速度が違いがち。塗装は製品名・塗布量（m²あたりml）、シーリングは“打替え”と可塑剤タイプの確認が品質差になります。」
「張替え/カバーは通気層と防水紙が命。窓まわりの防水テープ、端部の水返し、貫通部の防水ブーツまで写真記録をとる会社を選ぶと安心です。」

第7章｜見積書の読み方（実務チェックリスト）

塗装
- 塗料のメーカー・製品名・グレード（例：NP パーフェクトトップ）
- 塗布量と回数（下1・中1・上1／150㎡で既定ml×缶数）
- 下地補修数量（クラックm/錆部位/脆弱部除去）
- シーリング工法（打替えor増し打ち）と材料名
張替え/カバー
- 外壁材のメーカー・品番・厚み（窯業は16mm以上、金属はSGL表記）
- 透湿防水シート規格、通気胴縁の寸法・ピッチ
- 役物（見切・水切・コーナー・開口部）の数量と材質
- 既存撤去・産廃費、仮設足場・メッシュ、安全費
共通
- 施工保証年数／製品保証の扱い
- 工程写真の提出（防水紙・テープ・三角シール・塗り重ね）
- 雨天順延・下地不良時の追加単価表の有無

第8章｜スケジュールとベストシーズン

現地調査〜見積：1〜3日
色・素材決定〜契約：3〜10日（A4実物板の屋外確認推奨）
工期目安
- 塗装：10〜18日（天候で前後）
- カバー/張替え：12〜25日（撤去・下地補修含む）
ベストシーズン：3〜6月、10〜11月（乾燥安定）
霧・降雨対策：可使時間順守、下地含水率12〜15％以下、日締め防水・養生徹底

第9章｜費用最適化と補助制度（2025年時点）

コスト最適化
- 屋根・雨樋・窓・付帯を同時施工で足場を1回に
- 同一仕様の相見積で価格妥当性と工程の丁寧さを比較
- 金属部が多い家は防錆下塗＋上位塗料で再塗装周期を延ばす
補助・支援
- 省エネ（内窓・断熱）と同時実施で国・県・市の補助対象となる年度あり
- 由布市の住宅改修助成（子育て/高齢者向け等）で上乗せの可能性
申請のコツ
- 多くは着工前申請、見積・仕様書・施工前写真が必要
- 最新は由布市役所住宅支援窓口・大分県公式サイトで確認