由布市で省エネリフォームをするなら？断熱・補助金・費用まとめ

2025年11月5日

【結論】

由布市の省エネリフォームは「窓（内窓/高断熱サッシ）→天井→床→玄関→設備（給湯・空調）」の順で段階実施が費用対効果◎。相場は内窓1窓3.5万〜12万円、玄関断熱ドア20万〜45万円、天井断熱10万〜35万円、床下断熱12万〜45万円、壁断熱35万〜120万円、エコキュート18万〜45万円（機器差額込み）。由布は朝晩の冷え・霧（結露）・降雨が多いため、断熱だけでなく「気密ディテール＋換気風量の確認」をセットに。補助金は国の住宅省エネキャンペーン（先進的窓リノベ・給湯省エネ等）＋大分県/由布市の上乗せを組み合わせると実負担を大幅圧縮可能。見積は「性能値（Uw/η/R）・施工範囲・気密/防湿仕様・工程写真・保証・補助適合」を明記、同一仕様で3社相見積が最短ルートです。

第1章｜由布市の省エネリフォーム“基本ルールと相場感”

開口部（即効性が高い）
- 内窓：小窓3.5万〜6万／腰窓5万〜8万／掃出し7万〜12万円
- サッシカバー工法：腰窓10万〜18万／掃出し12万〜25万円
- 玄関断熱ドア：20万〜45万円（1日工法）
断熱（在来木造の目安・税込）
- 天井断熱（ブローイング/敷き増し）：10万〜35万円
- 床下断熱（ボード/マット＋気流止め）：12万〜45万円
- 壁断熱（充填 or 内張り＋内装復旧）：35万〜120万円
設備・換気
- エコキュート/高効率給湯器：18万〜45万円（機器差額ベース）
- 高効率エアコン（6〜14畳級）：12万〜28万円/台
- 熱交換（第一種）換気：20万〜60万円/戸（間取り・ダクト条件による）
係数（増減要因）
- 吹抜・高所・施工難度：+10〜20％、窓が大きい/枚数多い：+α
- 同時施工（窓＋玄関＋天井床）で動線・養生を共用→-5〜15％

第2章｜優先順位の付け方（費用対効果×体感向上）

1位：窓（内窓 or カバー）…熱損失最大部の改善、結露・防音にも効く
2位：天井断熱…夏の小屋裏熱/冬の放熱を抑制、施工性が高くコスパ◎
3位：床下断熱＋気流止め…冬の底冷え・足元の冷輻射を低減
4位：玄関断熱ドア…隙間風と冷輻射を抑え、玄関ホールの温度ムラを改善
5位：給湯・空調の高効率化…ランニングコスト低減（窓断熱とセットで効果大）
6位：壁断熱…効果は大きいが内装復旧が伴うため計画的に

第3章｜“由布仕様”の設計ポイント（冷え・霧・降雨に強く）

窓
- 方位別Low‑E選定（北/東＝断熱、南/西＝遮熱寄り）＋樹脂/樹脂複合枠
- 気密：額縁・クレセント周りに気密テープ、ふかし枠で段差調整
断熱・気密
- R目安：天井R≥3.3、壁R≥2.0、床R≥2.2（材料λと厚みから算定）
- 気流止め：間仕切り上部・床際・排気ダクト周りを重点封止
換気
- 24時間換気の風量実測（ダクト径/長さ/曲がり回数を図面化）
- 自然給気口は防露・防音タイプへ更新
防露・防カビ
- 内窓＋湿度40〜50％運用、浴室/脱衣の換気強化、北側壁は調湿パネルも有効

第4章｜面積・組み合わせ別の概算早見表（戸建30坪モデル）

開口部パック（内窓×8＋玄関ドア）
- 70万〜135万円（補助前）／工期：1〜1.5日
断熱パック（天井＋床下＋気流止め）
- 25万〜70万円／工期：0.5〜2日
フル省エネ（内窓10＋玄関＋天井床＋エコキュート）
- 120万〜260万円（補助前）／工期：1〜3日（設備は別日可）
マンションポイント施工
- 内窓6〜8窓：30万〜80万円、管理規約でサッシ交換は不可のことが多い

第5章｜由布市の施工事例

事例A｜内窓＋天井断熱（由布市挾間・戸建）

施工：2024年12月／YKK AP プラマードU（Low‑E）×6、天井ブローイングR3.6
費用：78万円（補助前）／工期：1.5日
効果：朝の室温低下がマイルドに、結露ほぼ解消、暖房設定-1℃

事例B｜玄関ドア交換＋寝室防音内窓（由布市湯布院町）

施工：2024年6月／LIXIL リシェントK4（断熱）、内窓（異厚合わせ）×2
費用：62万円／工期：1日
効果：隙間風が減り体感温度UP、道路騒音-10dB体感

事例C｜床下断熱＋気流止め＋給湯更新（由布市庄内）

施工：2023年11月／床下高性能ボードR2.5、気流止め、エコキュート370L
費用：92万円／工期：2日
効果：底冷え改善、給湯光熱費約-20％（居住者実感）

第6章｜専門家コメント

「“窓→天井→床→玄関”の順で外皮性能を底上げすると投資効率が高い。性能値（Uw・R）と気密ディテール（テープ・防湿層連続）を図面で共有し、現場で工程写真を残すと品質が担保できます。」
「由布の霧・結露には換気の見える化が効きます。ダクト径と曲がり回数、外部フードの形状まで確認しましょう。」

第7章｜見積書の読み方（実務チェックリスト）

窓：製品名・シリーズ、ガラス構成（例：3‑A12‑3 Low‑E/Ar）、サイズ、色
断熱：材料種・厚み・R値、施工範囲と復旧（天井点検口の有無）
気密/防湿：気密テープ品番、防湿シート厚、気流止め位置図
設備：エコキュート型番、既存撤去・配管/電気接続
付帯：額縁/内装補修、外部フード、撤去・産廃・養生
保証：製品＆施工保証、結露保証の扱い、工程写真（前→中→後）

第8章｜スケジュールとベストシーズン

現地調査〜提案：3〜7日（冬季は結露状況の評価に最適）
仕様確定・発注：1〜2週間（在庫状況次第）
工期目安：内窓/ガラスは半日〜1日で数窓、玄関1日、天井/床断熱0.5〜2日、設備0.5〜1日
ベストシーズン：10〜3月は体感改善が大。梅雨は外部コーキングの乾燥を厳守

第9章｜補助制度（2025年時点）と申請のコツ

国の主な補助
- 先進的窓リノベ事業：内窓/サッシ交換の性能等級で定額支援
- 給湯省エネ事業：高効率給湯器（エコキュート/ハイブリッド等）
- 住宅省エネキャンペーン（統合枠）：窓・断熱・給湯を横断的に支援（年度で要件変動）
県/市の上乗せ（例）
- 大分県/由布市の省エネ・子育て/高齢者改修の上乗せ枠（年度により有無・要件が変動）
申請のコツ
- 着工前申請が原則。製品型番の適合証明、施工前後写真、図面・見積が必須
- 枠消化が早い年度があるため「事前の型番確定→予約→速やかな申請」が鉄則